スイッチOTC薬をご存じでしょうか?

スイッチOTC薬とは、これまでは医師の処方が必要だった医薬品を薬局で買えるようにしたもののことです。OTCとは、Over The Counterの略で、町の薬局のカウンター越しに買える薬、つまり市販薬のことを言います。

 

以前は薬局で買えなかった薬が市販薬として薬局で購入できるようになったことから、スイッチOTCと呼ばれています。

胃腸薬のH2ブロッカーインドメタシンロキソニンSなどがスイッチOTCに該当し、種類や数も増えてきています。

 

健康の維持増進及び疾病の予防のために一定の取組みを行う個人が、本人及び家族に係る一定のスイッチOTC医薬品の購入代金を支払った場合、その代金が年間1万2千円を超えるときはその超える部分の金額(限度額8万8千円)を、その年分の総所得金額から控除できる医療費控除の特例が創設されます。

 

今までは予防のために支払った医療費は原則として医療費控除の対象にはならなかったのですが、今後はセルフ・メディケーションの幅が広がっていき、予防のための医療費も段々と控除の対象になっていく流れになっていくと思います。

 

スイッチOTC薬控除は、平成29年から適用開始され、本特例の適用を受ける場合には現行の医療費控除を受けることができないので注意が必要です。