遺言をオススメする３つの理由

遺言のすすめとして、私が遺言をオススメする理由が３つあります。

①遺言があると手続きが楽になる

銀行口座の解約手続きや自宅の名義変更などをする際に公正証書があるとすぐに手続きが進められて必要な書類も減るケースがあります。

遺言がなくて相続人全員で遺産分割協議になれば、それだけ時間も手続きも必要となってきます。

②争いを避けるため

相続人が奥さんと子供１人しかいないケースではあまり揉めることはないかもしれません。しかし、子供がいない場合や再婚して先妻との間にも子供がいる場合はどうでしょうか？

奥さんが自分の兄弟や先妻との子供と円満に遺産分割協議ができるでしょうか？

③自分の意志を表示するため

遺言がなければ、基本的には相続人が民法上の相続分に従って財産を取得します。長年同居をして面倒を見てくれた長男の嫁に財産を分けてあげたいと思っていても、長男の嫁は相続人ではありません。

遺言は、財産を最も有効かつ有意義に活用してもらうために行う「意思表示」です。

事前に財産の帰属を決め、相続をめぐる争いを防止するためには遺言しかありません。