会社の現金残と帳簿残を一致させることが横領事件を阻止します

会社経営者の皆様は、毎日会社の現金残高と帳簿の残高を照合していますでしょうか?

 

中小企業の場合、会社の現金も個人の現金も同じ財布で管理しているという方もいらっしゃるのではないでしょうか?

 

従業員による現金の横領事件のニュースを見ることがあるかと思いますが、横領が発生した会社に共通するのは経営者が現金管理にずさんだということです。

 

商法第十九条二項にはこう書かれています。

商人は、その営業のために使用する財産について、法務省令で定めるところにより、適時に、正確な商業帳簿を作成しなければならない。

 

また、会社法第四三二条には、

株式会社は、法務省令で定めるところにより、適時に、正確な会計帳簿を作成しなければならない。

となっています。

 

商法にも会社法にも共通して言えるのは、単純に帳簿を作成すれば良いということではなく、適時に作成しなければならないということです。

 

適時に作成することの第一歩として、日々の現金残高を照合してみてはどうでしょうか?

毎日決まった時間に担当者に照合させ、第三者がそれをチェックする。もしも金額が合わなければ原因を探る。毎日の現金残高を合わせることができれば、適時の記帳は半分終わったようなものです。

 

まずは現金の照合から適時な記帳を実践していくことをオススメします!