売上や仕入れは発生主義で計上しているでしょうか?

毎月の月次決算を行っていく上で、売上や仕入れを発生主義で計上することはとても大切です。

発生主義とは、売上を出荷や検収時点などで計上し、仕入れも納品された時点で計上する事を言います。

 

売上は入金があった時点で計上、仕入れや外注も支払った時点で計上という処理をしていると出荷・仕入れの時点と入出金があった時点ではタイムラグが生じるため、適正な月次の損益計算ができません。

 

より正確な月次損益計算を行うためには、減価償却費も毎月計上し、社会保険料も曜日の関係で翌月の引き落としになったとしても、未払計上する処理が必要になります。

 

光熱費や通信費なども使用した月と支払う時期がズレるため、未払の計上は厳密にやろうとすると非常に手間がかかりますが、金額的にそれほど損益計算に影響しないものについては出金した時点で計上し、毎月の損益計算に影響が及ぶようなものについては、きっちりと使用した時点で費用に計上するのが経理の事務処理の面を考えると良いかもしれません。

 

なお、売上の計上時期については納品した時点や検収した時点、出荷した時点など幅がありますが、一度選択した基準は原則として毎期継続してその基準を守っていくことが会計学上も法人税法上も必要となってきますので注意が必要です。